【カラー】補色コーディネートのすすめ
皆さんは「生理的補色」という言葉をご存じですか?
特定の色をじっと見つめてから壁などの白い面に視線を移すと、それまで見ていた色とはまったく違う色が見えるはずです。これは人間の目に備わった機能で、眼が生理的なバランスを保つために、見ている色とは逆の色を自然に生み出すからなのです。実際に見ていた色と、眼が生み出した色、この2つの相対する色のことを「補色」と呼びます。
室内のカラーコーディネートに補色を意識的に取り入れることは、生理的心理的安定を図る上でも重要です。
ビビットな赤を見ると、眼は自然と淡い青緑の補色を生み出します。
白と黒も補色の関係です。
白と黒、淡と濃、どちらか片方の色だけではバランスが取れていないことを私たちの眼は知っているのです。
また、ビビットな色同士を並べると、刺激が強く、ギラつきを感じてしまいます。こういった場合、ビビットな色に白を介在させると調和させることが出来ます。心理的な安定も得られます。
そんな補色カラーコーディネートの一例として、子供部屋を「黄-白ー青紫」でコーディネートしたり、「淡いオレンジ」で統一したリビングのアクセントカラーに「濃紺」を使ってみるなど、補色を上手に取り入れることで、インテリアが一段と引き立ちます。同系色で統一したシンプルインテリアが人気の日本ではありますが、生理的・心理的安定を得るには、単色コーディネートは不十分であることがわかります。
単色コーディネートではつまらない印象になってしまいがちのお部屋ですが、上手に補色(反対色)を取り入れることで、それぞれの色が引き立ちます。
補色はお互いの色を引き立て合う効果もあるのです。
まずは、クッションなどの小物で良いので、あなたのお部屋にも「補色」を取り入れてみましょう。
補色コーディネートする際に、気を付けて欲しいのが、色の強さ。先ほど少し触れましたが、原色(鮮やかで強い色)同士は刺激が強いので、
・強い色に合わせる色は弱く。(弱いとは、色に白を多く混ぜた薄い色か、色に黒を多く混ぜた暗い色)
・強い色は少なく、弱い色を多く。
つまり、濃淡のバランスを取ること、強い色は少しだけ使う、等を心掛けるとまとまりやすいです。
もちろんファッションについても同じ効果が期待できますよ。インテリア同様、スカーフなど小物から取り入れてみてください。お洋服の色に相対する補色を取り入れると、コーディネート全体が引き立ちます。ぜひ試してみてくださいね。
↓↓↓補色を使ったテーブルコーディネート例(単色コーディネートよりも差し色が効いて、全体が引き立ちますね。)
↓↓↓補色を使ったインテリアコーディネート例(白と黒も補色です。白または黒一色よりも、両方取り入れた方がまとまりも良くなりますし、メリハリも出て、素敵な印象に仕上がります。)
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