【LIFEHACK】「急激に老け込む人の特徴」を世界一分かりやすく要約してみた
今回は、『【LIFEHACK】「急激に老け込む人の特徴」を世界一分かりやすく解説してみた』の動画解説をしていきます。
テーマ:老化する年齢は決まっている!?老化を予防するには?
投稿者:論文解説チャンネルのリョウさん
00:12~ 老化は病気なのです
老化は病気だと書籍『LIFESPAN』では語られていましたが、今現在は誰しもが掛かってしまう病です。将来的には老化が治療可能になる未来もあるのかもしれませんが、それをただ待ち続ける訳にはいきませんよね。そこで本日は、”老化年齢に関する研究”と”老化予防”について取り上げさせていただき、皆さんのアンチエイジングのお役に立てればと思います。『最近「老けた?」と良く言われるんだよな~。』とか、「鏡に映る自分の姿に年齢を感じる様になった。」とか、はたまた「急に記憶力が落ちた気がする。」とか、そういった方必見の内容になっています。ぜひ最後まで楽しんで行ってください。
01:12~ 若く見える人はまだ老けていないだけ
最初にご紹介するのは、スタンフォード大学の研究です。この研究論文の中で私たちに役立つトピックとしては、“老化は一定のペースで継続的に進行するのではなく、34歳の青年期、60歳の壮年期、78歳の老年期という3つのポイントで急激に進む”ということなのです。研究内容について軽く触れておくと、スタンフォード大学の研究チームは、18歳から95歳までの4263名から得た血液サンプルを用いて2925の血漿タンパク質を分析したのです。その内1379のタンパク質レベルが被験者の年齢によって明らかに異なっているということを突き止めました。また、被験者の年齢というのはこれらの内373のタンパク質によって概ね3年程度の誤差で精緻に予測ができ、たった9つのタンパク質でもある程度の精度で予測可能ということが分かったのです。ちょっと難しいですが、つまり血中のタンパク質レベルによって人の年齢、老化の度合いが測定できるということが分かったのです。ここから老化現象は、平均34歳、60歳、78歳の『3つの年齢』で急激に起こるということも示されました。
つまり、もちろん個人差はありますが、最初は34歳を超えた時に急に老け込み、そこからまたなだらかに老化し、次は60歳を超えると急激に老化、そして78歳でもまたそのポイントが訪れるということなのです。面白いですよね。だからこそ、「若く見られるんだよね~。」と言っている30代前半、50代前半、70代前半の人は要注意だということをここで言っておきたいと思います。何故なら、あなたが若く見えるのはただ単にまだ急激に老け込むタイミングが来ていないだけかもしれないからです。「若く見える。」と言われているからといって「アンチエイジングに取り組む必要はない。」「自分には老化防止・予防トレーニングなんて必要ない。」と思っていたら大間違いなのです。老化というのは、今現在誰にでも訪れる運命なのです。「老化したくない。」「いつまでも聡明で若々しく生きて行きたい。」そう考えているのであれば、たとえ今若く見られようとも、きっちりとアンチエイジングについて考える必要があるのです。アンチエイジングの中で今最も効果が高いと考えられているのが、
・空腹状態を保つこと。
・カロリー制限をすること。
なのです。1日一食にするのもいいでしょうし、単純に食べる量を腹八分で抑えるというのも良いでしょう。週末は断食に取り組むというのでも構いません。あなたが取り入れやすい形で食事制限を行ってみてください。
・老化現象は、平均34歳、60歳、78歳の3つの年齢で急激に起こる。
・若く見られるからと言ってアンチエイジングを怠っていると、急に老け込むことになる。
・アンチエイジングの中で、今最も効果が高いと考えられているのが、空腹状態を保つこと。
その方法としては、一日一食、腹八分目で抑える、週末断食などがある。
04:53~ 結局、食事がすべて
さて、次は食事について掘り下げて行きたいと思います。特に「糖質」について説明したいのですが、こう言うと「また糖質制限の話かよ。」と思われる方もいると思います。しかし本日紹介したいのは、「速い炭水化物」と「遅い炭水化物」という話なのです。と言うのも、炭水化物の良し悪しを分けるのは「炭水化物を食べた時間から血糖値が最高値になるまでの時間」だという説がここ数年話題になっているからなのですね。この時間が短いと体に悪影響を及ぼしてしまうことになります。そしてその時間を分かり易い数値で表してくれているのが『GI値』と呼ばれるものなのですね。最近よく食品に『低GI食品』と記載されているのを目にする機会が増えましたよね。『GI値』とは血糖値の上昇を数値化したものなのです。『GI値が高い食品』は『GI値が低い食品』よりも血糖値の上昇が速いということなのですね。そして血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げようと「インスリンホルモン」が過剰に分泌されてしまうのです。これにより血糖値は急激に下がりますが、結局急激に下がってしまうと一時的に低血糖の状態になり、疲労感を感じたり眠くなったりしてしまうのです。この現象は、『高GI炭水化物』を食べるとよく起こり、血糖値の乱高下は『血糖値スパイク』と呼ばれています。そしてこの状態が長期に渡って頻繁に生じてしまうと、「インスリン抵抗性」や「メタボリックシンドローム」と言った『2型糖尿病予備軍』の状態になってしまうのです。また私たち日本人を含むアジア系の人というのは「炭水化物」の中に含まれている「でんぷん」の処理能力が低く、この様な『血糖値スパイク』の状態になりやすい人種でもあるのです。だからこと、注意して食べるものを選ぶ必要があるのです。「炭水化物」をなるべく摂らないようにするという『糖質制限』の考え方ももちろん大切ですが、それ以上に大切なのは、『GI値の低い炭水化物』=玄米や全粒粉パンの様な、精製されていない炭水化物、『茶色い炭水化物』を食べるということなのです。そもそも、『糖質制限』というのは向いている人と向いていない人がいる食事法で、特に女性は生理が止まってしまうといった症状が見られることがあります。また、続けるのが困難な方法のひとつであり、途中で挫けてしまう人も多いでしょう。一方で、白い炭水化物を避けて茶色い炭水化物を摂るという方法は、玄米の味に慣れてしまえば今までと変わらない食生活を続けることができます。比較的成功しやすい健康食事法として、ぜひおススメしたいと思います。
「炭水化物を多く摂る人々の全死因死亡率が最も低い。」というデータもあります。”炭水化物を全く摂らないと決めてしまうのではなく、適度に茶色い炭水化物を摂り、時々断食する。”これが老化を予防し、健康に生きる食事法なのです。ぜひ押さえておいてください。
・炭水化物には、速い炭水化物と遅い炭水化物がある。
・『GI値が低い炭水化物』は、むしろ積極的に摂るべきである。
・適度に「茶色い炭水化物」を摂り、時々断食することが大切である。
08:07~ 睡眠と老化
さて、ここからは睡眠について掘り下げていきましょう。睡眠には様々な役割があることが知られていますが、その中でも特に大切なのが「脳を休める」ことなのです。そして、睡眠不足が蓄積してしまうと、脳の老化が早まってしまうことも分かっています。まず押さえておいて欲しいことは、脳は全身の中でも他の器官とは異なる成長と老化過程を辿るということです。脳の神経細胞は、他の細胞と違い3歳頃を過ぎると基本的に分裂することはなくなってしまいます。一度持った細胞をそのまま使い続けて脳は維持されます。この神経細胞を若々しく保つためには睡眠が大切なのです。睡眠の中でも特に「ノンレム睡眠」が脳の老化防止のためには大切です。「ノンレム睡眠」は、入眠後1時間ほどで訪れ、その後90分程度の周期を繰り返してやって来ます。この「ノンレム睡眠」の時には、成長ホルモンをはじめとするホルモン分泌などが行われるのですが、脳の神経細胞の電気活動も同時に見られなくなるのです。睡眠時に限らず、1日の中でこの様に活動が殆ど無くなる細胞というのは実は脳細胞を除いて他には無いのです。そして現在は、この睡眠による脳細胞の電気活動の停止こそが脳の老化を防ぐために重要だと考えられているのです。更に睡眠によって神経細胞の電気活動が無くなると、神経細胞はぎゅっと収縮して中の老廃物を細胞の外に押し出します。そして収縮したことで出来た隙間を通ってその老廃物が神経細胞の外へと流されて行くのです。脳の中には、脳脊髄液と呼ばれる液体が流れていてこの液体が睡眠時にすごい流速で脳の中に溜まった老廃物を押し流して行きます。これが脳の老化を防いでくれるのです。何故ならこの老廃物の中にはアルツハイマーの原因と言われている「アミロイドβ様の物質」なども含まれているからです。つまり私たちは、眠ることでアルツハイマーの発症を防ぐことが出来る訳なのです。ワシントン大学の調査では、睡眠時間を十分に確保できていない人ほど「アミロイドβ」の蓄積量が高い傾向にあることが分かっています。理由は軽い理解程度で構いませんが、何にせよ睡眠をしっかりととることが脳の老化予防にとって大切だということをここで押さえておいていただきたいと思います。
さて、ここでご存知の方も多いと思いますが、改めて良質な睡眠をとるために重要なことを書籍『スタンフォード式最高の睡眠』から引用し述べさせていただきたいと思います。
【良質な睡眠をとるための夜のルーティーン】
・就寝90分前に入浴する
・就寝前のブルーライトを排除する
・入眠時間を固定する この3点です。
入浴に関して軽く触れますと、40℃程度のお湯で15分程度の全身浴がおすすめです。
疲れが溜まっていて、入浴に拘りたいという方は5分全身浴+10分半身浴というのが自律神経の乱れを整えることができるので、合わせて知っておくと良いでしょう。また、ナトリウム泉や炭酸泉は普通のお風呂よりもより深部体温を上げてくれるので睡眠への効果が高いと考えられます。取り入れることが出来る人はぜひ取り入れていただきたいです。また、仕事の都合などでどうしてもお風呂は寝る直前にしか入れないという方は、シャワーにすることをおすすめします。いずれにせよ、毎日同じ時間にお風呂に入り同じ時間に寝るという行為を繰り返すことによって、「今お風呂に入ったということはあと90分で寝るのだな。」と脳に教えることが出来るのです。習慣の力というのは偉大なもので、1ヶ月~2ヶ月継続すると不思議と決まった時間にお風呂に入りたくなってくるのです。寝起きにYouTubeを見てしまう様に20時にお風呂に入りたくなる、そんな習慣をぜひ身につけていただきたいと思います。またダイエットのために夕食を抜いているという人もいると思いますが、夕食を抜いてしまうと「オレキシン」と呼ばれる覚醒促進のホルモンが分泌されてしまうために軽くでも夕食は食べた方がよいでしょう。また、夕食は消化吸収のために就寝2時間前までに食べ終わる様にしてくださいね。
・睡眠不足が蓄積すると、脳の老化が早まってしまう。
・睡眠による脳細胞の電気活動の停止と老廃物排出が、脳の老化を防ぐためには重要である。
【良質な睡眠をとるための夜のルーティーン】は、
・就寝90分前に入浴を済ませる。
・就寝前のブルーライトを排除する。
・入眠時間を固定する。
・入浴に関しては、ナトリウム泉・炭酸泉がおすすめ。
ぜひ今日の夜から取り入れてくださいね。
さて、いかがだったでしょうか?最近はサプリメントなどでも老化防止を促してくれるものも現れて来ているのですが、まずは基本的な生活習慣、食生活から見直していただけたらと思います。
ここまで長らくご清聴ありがとうございました!!
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