寝ないと脳はゴミ屋敷化→アルツハイマーに！？―【睡眠－認識編】

「睡眠の価値」を知ることから始めよう

眠る時間を削って仕事や勉強の時間を確保することが当たり前になっていませんか？
多くの人が「睡眠」について深く考えることがないのが現実です。また、「たっぷり眠る」ことに罪悪感を覚える人もいるのではないでしょうか？
睡眠とはいったい何なのか？なぜ睡眠は大切なのか？
おうち時間が増えた今だからこそ、考えてみませんか？

睡眠のメリットとは？

私たちの体内では、目覚めている時に「異化作用（外から摂取した物質を体内で分解する作用）」が起こり、眠っている時に「同化作用（外から摂取した物質を合成する作用）」が起こります。
睡眠時には同化作用が活発になり、免疫力、骨、筋肉の成長や再生が促されるのです。
つまり、眠ることで身体が再生され、若さが保てるということなのです。

【良質な睡眠を摂ることで得られるメリット】
・免疫の強化　・ホルモンバランスの安定　・新陳代謝の促進　・身体のエネルギー増加　・脳の働きの改善etc.・・・

つまり、良質な睡眠を摂らないと＝寝不足が続いたり、睡眠の質が悪いと、これらのメリットを得られないということになります。

睡眠不足が引き起こす弊害

それでは、睡眠不足にはどんな弊害があるのでしょうか？
先にも述べましたが、学校に通っている間も、社会に出てからも「何かをやり遂げる」ために睡眠を犠牲にする人は多く、
特に若い内は体力もあるので何とか頑張れてしまうものです。
確かに、睡眠時間を削れば勉強や仕事をする時間が増えるのは間違いありません。しかしその「質」や「効率」が損なわれることが多くの実験や研究で明らかになっています。
睡眠を削って作業や勉強の時間を増やすことと実際に効果を上げることは大きく違うのです。

実際に医師を対象にした調査によると、睡眠不足の医師は、十分な睡眠をとった医師と比べて、業務を完了させる時間が14％長く掛かり、ミスを起こす確率は20％以上高かったそうです。怖いですね。

眠りが脳をキレイにする

脳内には膨大な数の細胞があり、私たちの身体のあらゆる機能を制御しています。その細胞ひとつひとつに身体全体を使って行うことを単独で行える力があるそうです。すごい！
各細胞は自ら、栄養を摂取し、周囲と交流し、自らの分身も作ります。そして老廃物まで作り出します。研究者によると、脳細胞から老廃物が排出される過程が、私たちに良質な睡眠が欠かせないことと深く関係している可能性があるそうです。

脳の老廃物が除去されないと・・・

脳は実に様々な働きをしていますが、その結果、大量の老廃物が生まれます。それらはすべて、速やかに排除しなくてはなりません。老廃物を取り除くことで、新たな成長や発達の余地が生まれるからです。眠っている間は、身体のリンパ系と似た働きをする脳のグリンパティック系の活動が覚醒時の10倍以上も活発になるそうです。
目覚めている時の脳は、学習や成長に勤しみ、脳の持ち主が活躍できるようにフル活動しています。脳はずっと働きっぱなしなので、絶えず沢山の老廃物が脳内に溜まって行きますが、そのほとんどが睡眠の持つ修復力で除去されるという訳です。
十分な睡眠をとらず、グリンパティック系が働かなかったら、脳内が老廃物だらけになるということです。掃除が行き届かない脳＝ゴミ屋敷と同じ状態になるということです。そうなると新陳代謝、成長や発達も阻害されてしまいます。
具体的なことを言うと、有害な老廃物を除去する能力が脳に無いことが、アルツハイマー病を発症する根本的な原因のひとつとも言われているのです。

「睡眠の価値とメリット」まとめ

以上の様に、「睡眠」は私たちの身体と脳の健康を守るために、非常に重要な役目を担っています。
良質な睡眠をとることで、パフォーマンス力が向上し、判断力が向上し、ホルモン機能を高め、筋肉、細胞組織、臓器を修復し、病気から身体を守ることが出来ます。
コロナ禍の世界において、最重要課題でもある「免疫力の向上」。私たち自身を守るためにもぜひ、日々の睡眠を改善して行きましょう。

今日から出来る【睡眠の改善法】
・「睡眠時間」を最優先でスケジュールに組み込もう。（6.5時間～8時間眠ろう）
・人生の質を握っているのは「睡眠」だと自覚しよう。（眠ることを楽しみにしよう）

わたし達「ココクラ」では、睡眠をココロから楽しめる『睡眠環境』『寝室環境』のプロデュースを計画しています。
2022年スタート予定です。ぜひお楽しみに・・・！！