【自分でできる】整骨院 ・接骨院の内装をおしゃれにDIYする方法5選
整骨院 ・接骨院をこれから開業される方は、どのような内装にしようか悩んでしまうことが多いのではないでしょうか。
整骨院 ・接骨院は、柔道整復師によって運営される治療施設です。病院とはまた違う施設なので、近年ではリラックスできる落ち着いた空間が求められることが多くなっています。一度来ていただいた患者さんに気に入っていただき、何度も来院してもらうためにも内装には細部までこだわりたいところです。
しかし整骨院 ・接骨院の開業には多額の資金が必要で、開業に至るまでに500万〜1,000万円程の資金が必要になります。費用は内装だけでなく外装の施工費用、更に院内で使用する機器や備品の購入・リース費用など、様々です。その他、宣伝費や人件費、光熱費など細かい費用も考えると1,500万~2,0000万円程の資金を用意しておくことが望ましいです。
開業資金を少しでも抑えるために、内装にかかる費用を下げられたら嬉しいですよね。
ここでは、自分で整骨院 ・接骨院の内装をおしゃれにDIYする方法をお伝えいたします。
まず確認!整骨院 ・接骨院の構造は基準を満たしているか?
整骨院 ・接骨院の内装はなんでも好きなように決めて良いというわけではありません。指定の『構造設備基準』であるかどうかがポイントとなり、その基準を満たした施設だけが審査に通ることができます。
物件の構造設備基準ですが、持ち家・賃貸のどちらで開業する場合にも条件を満たすことが必要なので、適した物件を選定しましょう。
主に重要な条件は下記の通り。
- 施術室は、6.6㎡以上の面積が必要
- 待合室は、3.3㎡以上の面積が必要
- 外気解放面積(換気装置)は、施術室の床面積の 1/7 以上、または適当な換気装置が必要
- ベッドが2台以上ある場合は、カーテンやパーテーションで区切り、患者さんのプライバシーを配慮する
- 施術室は住居・店舗と独立して分かれている(出入口が別にある等)
- 施術室と待合室は、固定された壁で上下左右を完全に仕切られている
- 機器や手指の消毒設備がある
※診療所の場合、消防法により、カーテンや壁紙、床材が『防炎品であること』が義務付けられています。診療所が入るビルやテナントの階数や広さ、また地域によってルールが変わります。
DIYで工事してしまった後に『非防炎品』と指摘されると、総て買い(やり)直していただくことになってしまいます。
DIYをする前に、まずは我々専門家に相談していただくことをおすすめします。
これらの基準を満たすように配慮しながら、内装を考えてDIYをしていきましょう。
1.院内の配色を決める
まず初めに院内の配色・カラーを決めましょう。配色一つで印象がガラリと変わるので、非常に重要なポイントです。
整骨院 ・接骨院の内装は、常に清潔感が求められます。どんなに暗い色や原色などが好みでも、患者さんのことを第一に考えると、清潔感のある色を配色する方が良いでしょう。
おすすめの配色は下記の通り。
白
THE・定番の白色は病院のイメージが強くはなりますが、清潔な印象を与えるためおすすめです。壁は基本的には白で統一し、差し色で以下の色を取り入れるとメリハリがつきやすくなります。
青・水色
青も清潔感を与える色です。開放感やリラックスできる印象を与えます。全面が白の壁紙の場合は、一部の壁紙をDIYで青系のものに張り替えてしまうのも一つの手です。
その他制服を青系にしたり、ベッドやカーテンを青系にするのも、クリーンな印象を与えられるのでおすすめ。
緑
緑は安心感を与え、リラックスさせてくれます。院内には至るところに観葉植物を置くと良いでしょう。水やりをあまりしなくて良い植物であれば、管理も難しく有りません。日当たりのよい場所+観葉植物は清潔感が良い印象をもたらします。
オレンジ
キッズルームを作るスペースがあれば、オレンジなどの明るく元気な色でスペースを作るのがおすすめ。「明るくて楽しい場所」という印象が与えられれば、お子さんも気に入った施設になります。子供は直接的な患者さんにはならないかもしれませんが、小さなお子さん連れの親御さんが安心して来院することができ、他の施設との差がつけられるのです。
待合室の椅子やソファも、思い切った色を使用すると好感が持てます。看板などにオレンジ系を使用するのも、目立って良い宣伝効果をもたらすでしょう。
ピンク
ピンクは、優しい印象を与えます。女性の患者さんが多い整骨院 ・接骨院であれば、壁紙をピンク系にするのも一つの手です。制服やスリッパ、シーツなどだけワンポイント差し色として使用するのもOK。
施術室と待合室は先ほど述べたように『固定された壁で上下左右を完全に仕切られていなければならない』という条件がありますが、それ以外の場所、例えば受付と待合室や、ベッドが置かれる施術室などは完全に仕切る必要はありません。ウッドブラインドやルーバー格子などで簡単な目隠しをすれば、壁との間のおしゃれなアクセントとして活用もできます。
ウッドブラインドやルーバー格子であれば、DIYで対応が可能です。
3.防音効果で静かな空間を
施術中は、患者さんにとって最もリラックスできる時間で、ここが病院と違うところであり、整骨院 ・接骨院の大きな強みです。しかし待合室や外からの物音や声が大きく聞こえると、施術中の人がリラックスできなくなってしまうので、施術室は防音効果の工夫をすると良いでしょう。
壁に防音材を施せば、外からの騒音や待合室の話し声を遮断することができます。
また「吸音ブラインド」という部屋の壁などで反響した音を吸収でき、防音とブラインドが一体となった商品も出ていますので、こちらを活用すると一石二鳥です。
https://www.tokyo-blinds.co.jp/soundabsorbing/
ベッドとベッドの間を遮音カーテンで遮る方法もあります。 遮音カーテンは、樹脂で覆ったカーテンの裏地が高い音を吸収します。大勢の患者さんが来院する施術室なら、遮音カーテンを取り付けて静かな空間になる方が患者さんによろこんでもらえます。
4.高齢者やけがの患者さんに配慮したバリアフリー
整骨院・接骨院では、腰痛や関節痛などで通院される方が多いので、負担がかからないように、段差を減らしたバリアフリーにしておくと安心です。
段差を解消するにはDIYで板を取り付けたり、手すりを取り付けたりするDIYをしましょう。手すりの取付方法はホームセンターなどで相談に乗ってくれます。
靴を脱いだり履いたりするエントランスは、手すりが必須といえます。
5.間接照明を使用する
院内が明るい方が良いのは言うまでもありませんが、ベッドに横になって施術をうける患者さんにとっては照明は強すぎず、直接目に入らないものにした方が親切です。
間接照明なら、明るさを出すだけでなくおしゃれな雰囲気を出す役割も果たしてくれます。
置くだけの間接照明も出ているので、設置がとても簡単。設置する際は、線やコードは配線カバーなどで完全に隠した方が素人感を無くせます。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで、整骨院 ・接骨院の内装をおしゃれにDIYする方法を5つお伝えしました。
1.院内の配色を決める
2.施術室をおしゃれに区切る
3.防音効果で静かな空間を
4.高齢者やけがの患者さんに配慮したバリアフリー
5.間接照明を使用する
ご自身でもできる内装のDIYはたくさんありますので、できることはご自身で施工し、初期費用を抑えて世界に一つだけの特別な整骨院 ・接骨院の開業に備えてはいかがでしょうか?
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