【築99年】古民家Rebornプロジェクト〈その3〉―片付けスタート

インテリア

片付け計画-年齢に合った無理のないペースで-

これまで先代から引き継いだ”家”と”モノ”そのままに暮らして来られたMさんご夫妻。
多くのモノが残された状態で毎日の生活を送ることは、不自由かつ危険であることをお話しして来ました。
今回、トトノエ堂・野上先生の指導で、具体的なゴールを決め、おふたりが住まいの主役となって「モノ」をコントロールして行くことで、暮らしの質を改善して行くことになりました。
Mさん邸プロジェクトの【具体的なゴール】は、

1.「今の暮らしに合わせたコンパクトな生活導線をつくる」
2.「不要なものを取り除き、建物を維持管理しやすい状態にする」

こちらの表にある通り、Step1具体的なゴールが決まりました。
次はStep2となるのですが、先生によると「高齢の方は季節によって気分やコンディションに浮き沈みがあるので、あまり無理をせずゆっくりしたペースで進めて行った方が良い」そうです。
ゆっくりでもコツコツ続けて行けば必ずゴールに到達するので、毎日30分の片付けを習慣化し、先生同席での月1回の大きな片付けを組み合わせるという計画になりました。
ルームツアーで分かった物量(モノの量)から、期間は1年間

片付けの練習-「分からない状態」になっているものを「分かる状態」に分ける

今後1年間の片付け計画が決まったところで、いよいよ片付けの練習です。
軒下に溜っている「分からない状態」になっている物を、先生から教えていただいた手順で「分かる状態」に分けて行きます。

【Step1:全部出す】まず、分からない状態で積み上がっているすべての物を取り出します。

【Step2:分ける(必要な物だけ残す)】「必要な物」か「不要な物」かをMさんに確認して分けて行きます。明らかに「不要な物」は、分別して家庭用ごみ袋に詰めます。

【Step3:配置する(戻しやすい場所へ)】
今回軒下にあったものの殆どは「不要な物(処分するもの)」だったので、ゴミ回収日に運び出しやすい様に配置しました。

『分かる暮らし』をつくる

何だかよく分からない状態のものが沢山積み上がっている状態は、ストレスフルです。
「分かれていないこと」と「分からないこと」が問題なので、
全部出す
→分ける
→不要なものは捨てる
→必要なものは戻しやすい場所に配置する
ことで、
分かる暮らしがつくれるということなのですね。

全部出すと言っても、いきなり全部出して、一気に整理して行くのは思っているよりも難しいです。
「計画」と「作業」の段階を分けて進めるのが良いそうです。

減らすことが必要な人って?

1.「物が多すぎるな」という自覚がある
2.どこに何があるのか分からない
3.片付けがすごく疲れる

これらの自覚がある人は、減らすことが必要な人です。

逆に、
1.物は多くないのに片付かない
という人は、減らすことより置く位置や収納方法を見直しましょう。

【ココクラ担当者談】片付けたいけど・・・


今回、Mさんより家の状態についての相談をお受けしてから野上先生に来ていただくまでに3か月ほどの期間を要しました。
最初はプロを迎えての片付けに乗り気だったMさん夫妻でしたが、いざ先生に来ていただく段階になると、「自分たちだけで片付けられると思うから・・・」と気持ちが変化して行きました。
トトノエ堂さんによると「具体的なことが決まり始めると不安やプレッシャーを感じたり、他人から指図されたくないと思い始めてしまうことがあります。」とのこと。
しばしば起こることだそうです。
何より大事なのはご本人たちのやる気なので、プレッシャーを掛けず、自分たちのペースで進めようという気持ちになっていただくことが一番だそうです。

「楽しく片付けられる」が継続のコツ

長年行なって来なかった場合、片付け始めるまでが大変ですが、1日30分以内と決めて、毎日少しずつ片付けを進めることで、それが習慣となり、結果が見えてくると楽しくなるそうです。

結果が早く見たい・・・楽しみ!!
これからも、ココクラメディアでは片づけの基本を学びながら、Mさん邸の変化をレポートして行きます。次回もどうぞお楽しみに・・・。

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