【最高の睡眠】最重要!!「寝始めの90分」

ココロクラフト

殆どの人にとってのベストな睡眠時間は約7時間だそうです。

しかし、毎日必ず7時間眠れる人はどのぐらいいるでしょうか?
仕事や家事に追われていると7時間の睡眠時間を確保できないのが現実です。

睡眠の質を最大限に高めるには?

そこで、多忙な現代人に本書が提案している方法があります。
それが「最初のノンレム睡眠」を深くすることだそうです。


こちらは、ある日の私の睡眠記録です。このグラフを見ると、眠って(左端)から起きる(右端)まで波が下がったり上がったりを繰り返しています。
人は眠りに落ちてから目覚めるまで、ずっと同じように寝ているのではないからです。
眠りには、ノンレム睡眠(脳も体も眠っている睡眠)レム睡眠(脳は起きていて体が眠っている睡眠)の2種類があり、それを繰り返しながら眠っているそうです。

寝付いた後、すぐに訪れるのはノンレム睡眠。このグラフの濃い青がノンレム睡眠です。
とりわけ最初の90分のノンレム睡眠は、睡眠全体の中でも最も深い眠りです。この段階の人を起こすのは非常に難しくて、無理に起こしてしまうと頭がすっきりしないそうです。

そして、約90分のノンレム睡眠後に訪れるのがレム睡眠。脳は起きていて体が眠っている睡眠。このタイミングで夢を見たりするそうです。レム睡眠中は意識はないのですが、まぁまぁ簡単に起こすことが出来ます。

この「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が明け方ぐらいまでに4,5回繰り返し現れて、明け方になるとレム睡眠の出現時間が長くなるのが通常の睡眠パターン。
確かにグラフを見ると、明け方に近づくにつれて(睡眠時間の半分以降から)レム睡眠が繰り返されていますね。
この浅くて長い明け方のレム睡眠時に目覚めるのが自然な流れだそうです。
ノンレム睡眠は入眠直後が最も深く(確かにグラフにも表れています。)明け方に近づくにつれ、眠りは浅くなり持続時間も短くなっています。

最良の睡眠の鍵は「最初のノンレム睡眠」

睡眠をメンテナンスする時に意識したいのが、最初に訪れる「ノンレム睡眠」をいかに深くするか?ということです。
ここで深く眠ることが出来れば、その後の睡眠リズムも整うし、自律神経やホルモンの働きも良くなり、翌日のパフォーマンスも上がる。
つまり、入眠直後の最も深い眠り(ノンレム睡眠)90分が、最高の睡眠の鍵なのだそうです。

寝始めがつくる「最強ホルモン」でアンチエイジング

「最初の90分が眠りのゴールデンタイム」と言われている所以、その理由はグロースホルモン(成長ホルモン)が最も多く分泌されるのが最初のノンレム睡眠が訪れた時だからだそう。この一番深いノンレム睡眠の質が悪かったり、外部から疎外されたりすると、グロースホルモンは正常に分泌されません。
グロースは文字通りGrowsです。子供の成長に関与するのはもちろんですが、大人の細胞の増殖や正常な代謝を促進させてくれるホルモン。アンチエイジングに効果があるとも言われています。
確かに、夜更かしした翌日は、顔色が冴えなかったり、隈が出来て老け込んで見えることがあります。
ノンレム睡眠のゴールデンタイムを逃してしまったことが原因なのだと、本書を読んで理解できました。
また、長く起きていると「眠りたい」という睡眠欲求(これも睡眠圧というそうです。)が高まって、最初のノンレム睡眠でその欲求の多くが解放されることも分かっています。

「黄金の90分」の質を下げてはならない

黄金の90分の質を高めれば、すっきりと朝が迎えられます。昼間の眠気も消えます。
さらに「しっかり寝たはずなのに、疲れが取れない」こともなくなります。
仮に長い睡眠が取れず、例えば4時間ぐらいしか眠れない場合も最初の90分の質が良ければ、その4時間の質を最大限に高めることもできるそうです。

逆に言うと「寝る時間がない」のであらば、絶対に90分の質を下げてはいけないのです。
眠りはもちろん、翌日のパフォーマンスまで、台無しになってしまいます。
研究のための断眠実験で、最初の90分を阻害すると、その後の睡眠は計測不可になってしまうほど乱れてしまい、実験が継続できなくなるほどだそうです。それほど、この90分は睡眠に欠かせない、最も大切な基礎なのですね。

「睡眠のベター」が、人生の質まで変える

本書では、最低でも6時間以上眠るのがベストだと言っています。できるだけこの6時間をしながら、黄金の90分を手に入れるための2つのスイッチがあるそうです。それが「体温」と「脳」。
それでは、更に読み進めて行きたいと思います。

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