【最高の睡眠】睡眠の質を上げる「体温スイッチ」とは?(3/3回)

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体温スイッチ③ 効果的なのは「室温」と「湿度」コンディショニング


よい眠りを考える時には、つい寝具の機能ばかりに目が行きがちです。
しかしながら、どんなに良い寝具を使っても室温を整えておかないとメリットを引き出せないということが分かって来ています。
日本は局所だけを温める文化なので、真冬でも部屋は寒かったりします。

入眠と質の良い眠りのために効果的なのは快適な室温。

室内を眠りに最適な温度にすることで、体温のスイッチのON―OFFがスムーズに行われるのです。
例えば、室温が高すぎると必要以上に汗をかいてしまいます。入眠後は自然と体温が下がるので、それに加えて発汗による過剰な熱放散があると、体温が下がりすぎて風邪を引いてしまいます。これが夏風邪の原因のひとつ。
また、夏場は湿度も高いです。湿度が高すぎると発汗しなくなり、手足からの熱放散が妨げられてしまうのでこれまた眠りの質を下げます。これを「うつ熱」と呼び、熱帯夜続きだと眠れなかったり、高齢者などが入眠中に熱中症になってしまうのも「うつ熱」のせいなのです。
就寝中の熱中症を防ぐために、水分補給と吸湿性の高い寝間着や寝具がおすすめされていますが、この「うつ熱」に関しては、「室温」と「湿度」による影響の方が強いので、「お休みモード」などのエアコンの機能を使いこなして、室温と湿度を最適に保つ工夫をしましょう。
(寒すぎるのも問題です。室温を下げ過ぎてしまうと、血行が悪くなり熱放散も起こらず睡眠の質を下げます。)

「寝具」や「寝間着」よりも大事なのは、寝室の「温度」と「湿度」です!

最適な室温については、個人差や好みもあるので一概には決められないようですが、夏場は28℃以下、冬場は10℃以上を目安に設定すると良いでしょう。ネットや様々な書籍も出ていますが「熱いよりは少し涼しめ」が良いそうですよ。
湿度は年間通して50%程度に保ちましょう。私は特に冬場は加湿器を手放せません。冬場は空気が乾燥しているため、寝室に加湿器を入れる前は喉を痛めることが多かったのです。10年ほど前に加湿器を入れてからはこの悩みは解消され、風邪を引くこともなくなりました。

体温スイッチ(おまけ):「枕」は低め、「そば殻」枕で頭を冷やせ!

脳の温度は、深部体温の動きと似ていて、入眠時には低くなります。深部体温と脳の温度が違うのは、レム睡眠時。レム睡眠時に脳は起きていて、脳血流量も増加するため、少しだけ温度が高くなります。
睡眠中には、なるべく脳を休ませたいので、そのためにも温度を下げた方がいいのだそうです。
そのために最適なのが「そば殻」や「プラスチックビーズ」の枕。通気性が良いため、頭部の温度を冷やしてくれます。
また、枕の高さについてですが、これも好みに個人差があるかと思いますが、気道を確保することを考えると低めの方が良いそうです。

以上、いかがでしたか?
夏目前で、寝具の入れ替えやメンテナンスを行う時期でもありますね。
1日の1/3は眠って過ごす時間です。
睡眠について知り、少し工夫することで、残り2/3の時間もぐっと充実しますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。

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