【築99年】古民家Rebornプロジェクト〈その5〉―不要な布団は急いで処分を!!放置は厳禁✖✖✖―

インテリア

不要なものを取り除く➡維持管理しやすい状態にする

これまで先代から引き継いだ”家”と”モノ”そのままに暮らして来られたMさんご夫妻ですが、
特に2階には、昭和初期に使っていたものがほぼそのままに残されていました。

例えば、布団。
Mさんのご両親は酒屋を営んでおられたため、昭和30年代までは従業員さんが住み込みで働いていました。
この方たちが使っていた布団が20組も残っていました。

なぜ布団を放置したらいけないのか?

今回のプロジェクトでは、不要なものを取り除き、維持管理しやすいコンパクトな暮らしを実現するのが目的です。
この布団類は、多分今後も使うことはないでしょうし、プロジェクトの初期段階で処分したかった理由もあります。

野上先生によると、古い家に使っていない布団がそのままになっていると、害獣類(ネズミやタヌキ、ハクビシン、アライグマなど)が建物の隙間から侵入し、布団の中に棲家をつくり繁殖してしまうケースがよくあるそうなのです。特に冬場は暖を取るために増えるそうです。
ですので、今回真夏ではありましたが、急いで布団の処分に踏み切ったのです。

万が一、害獣が住み着いてしまうと、室内や屋根裏などで走り回っている音が聞こえたり、天井に染みが出来たりするそうです。
染みの原因は害獣の糞尿。こうなると建物に悪臭が染み着き、建物や断熱材、電線が食いちぎられたりと、建物が破損されてしまうそう。
こうなってしまうと、害獣駆除のプロに依頼し、その後プロの清掃業者を入れたり、大掛かりな修繕をせざるを得ない場合もあるそうです。
さらに、害獣からの感染症やアレルギーなどに罹患する恐れもあります。
経済的にも健康的にも大きな損害を被る可能性があるので、古い住宅の布団は放置してはならないことを、今回のプロジェクトを通して学びました。

420kgの布団を処分

まずは一番庭に近い6畳間に、2階にあるすべての布団や毛布、布類を集めることにしました。

先ほども書きましたが、これほど多くの布団は今後も使うことはないでしょうし、衛生面を考えても処分した方が良いだろうという判断になりました。
予想通り、布団の間からはネズミの糞らしきものが見つかりました。
大きな被害は無いものの、既に動物が住み始めていることが明らかでした。
また、そば殻の枕も食いちぎられており、動物の糞とそば殻が床に散乱していました。
これらを掃き集め、ひと通り床がきれいになってから、布団の運び出しを始めました。
布団類は、一番奥にある布団部屋、2段ベッド部屋、3畳の和室と分けて置いてあったので、すべて出して6畳間に集めました。

当初、集めた布団は廊下を通って階段まで運び、階下に落としてから庭へと運ぶ予定でしたが、結局2階の屋根から庭に落とすことになりました。
屋根の下に、軽トラ1台と軽バン1台を待機させ、落とした布団をそのまま車に積んで行くという段取り。
布団を積んだら、市の焼却場に向かいます。

車2台で3往復=420㎏=¥8,200

集めた布団を屋根から落とす人3名、落ちて来た布団を車に積む人2名。
合計6往復で殆どの布団を焼却場に運びきることができました。
重さにして420kgもありましたが、市の焼却場だったので、費用は合計で¥8,200
要した時間は約3時間でした。
あと、こちらの焼却場では、スポンジ系の布団が引き取れないとのことで、これらは改めて民間の廃棄物処理業社に持ち込むことにしました。
自治体や焼却場によってルールが異なると思いますので、心配な方は予め確認しておくと安心だと思います。

布団断捨離ビフォーアフター

こちらは、6畳間

次は、3畳の和室

今回は布団の処分が一番の目的だったので、ここまでで時間切れとなってしまいましたが、、何とか床が見える状態にすることはできました。

2段ベッドの部屋は・・・

こちらは、2階の一番奥にある2段ベッドのある小部屋。以前は従業員さん達がお休みになっていた部屋ですが、
ベッドは棚となり、使わなくなった炬燵や、段ボールに入った酒屋で使われていたと思われる雑貨類、綿、タオルや手ぬぐいなどが積み上げられていました。

こちらの部屋については、お片づけの基本『この部屋にあるすべての物を把握するため、一旦すべて取り出す』➡『必要なものと不要なものに分ける』を実行するところまででタイムオーバーとなりました。
つい端から片付けたくなりますが、まずはすべて取り出すことから始めるが大事なのですね。

リサイクルやリユースも活用しよう

今日、ゴミを捨てるにもお金がかかります。今回のプロジェクトで見つかったタオルなども、できるだけ環境にやさしい方法で、必要としている方の手に渡り、使っていただけたら良いなぁと考えています。
若しくは、中古品を扱うお店・アプリなど、リユースの方法も複数あると思うので、片づけを進めながら取り組んで行きたいと思います。

次回のレポートもお楽しみに!!ではまた!

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