ココクラ運営のラジエル社長 滝澤麻子が考える、会社経営や働き方について

インテリア

長野県長野市三輪にてカーテンのデザインや内装のデザイン・施工、雑貨の販売など幅広く事業を展開している会社『ラジエル』。

そのラジエルの社長である滝澤麻子は、会社経営だけでなく『ココクラメディア』というメディアの運営や各種セミナー開催など多岐にわたる活動を行っています。
そんな滝澤が、会社経営や働き方に対する考え方などを語りました。

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創業のきっかけ

ー創業のきっかけは何だったのですか?

滝澤「完全に成り行きです!(笑)
当時一緒に仕事していた人に求められて「会社を作った方が便利だな」って思ったのがきっかけで、別に会社を作りたかったわけではなかったのです。

親も自営業だったので子供の頃からあんまりこだわりがないと言うか、安定した仕事がしたいと思ったことがなくて。

それよりはたくさんチャレンジして色々やってみたいとか、社会のことをもっと知りたいとか、そう思っていたのが大きいので自然と会社を作るような流れになりましたね。」

ーなるほど。では会社名の「ラジエル」の由来は何ですか?

滝澤「会社は12月に設立することになったんですけど、この業界は12月はとっても忙しいんです。
当時は睡眠を取ることもままならないくらい工場は忙しく残業続きだったので、会社名を考えている余裕もなかったんです。

ただ会社を作るタイムリミットは決まってたので、当時身近にある何かを見て「これでいっか〜」という感じで『大天使ラジエル』からとって『ラジエル』とういう社名にしました。あんまり見かけたことないですし。完全になんとなく決めました。(笑)」

ー長野県でメインでお仕事をされる理由は何ですか?

滝澤「自分は長野県出身ですし、この地域に根ざしてずっとやって来たというのが1番大きいです。それから事業も自分で起業したとはいえ、親がやっていた内装業を引き継いだので、当時からカーテンの工場にも行っていて、その流れで来ているので引き続き長野で続けています。

ただ、今メインでやってるお客さん達は全国展開している会社さんばかりです。長野県は日本のちょうど真ん中辺で、特に工場のある坂城町は高速も近いし、デリバリーの面でも北海道から九州沖縄までお送りするのにちょうどやりやすいと思います。」

会社経営について

ーオーダーで完全受注生産という話を伺ったのですがそれはなぜですか?

滝澤「ホームセンターやチェーン店のような大型店にある既製品は、今では日本で作られているものはほとんどなく、多くが海外製です。
日本の家は一軒一軒デザインも様々で窓のサイズも一律じゃないので、異なる窓サイズにぴったりのオーダーカーテンを海外で作ろうと思うと実はかなり難しいんです。

お客様から生地やサイズを1センチ刻みで指定していただいて作成するのがオーダーカーテンなんですけれど、海外で作ると失敗が多かったり、納期が2週間以上かかるというデメリットがあって海外でオーダーカーテンを作るのは結構面倒なんですよね。

そうするとオーダーカーテン縫製は海外に持って行けないというのが一般的な判断なんです。
あとは、受注してから一週間後にはお客様の手元にお届けするといった短納期なので、スピード感を持って作らないといけないという事も国内で生き残っている理由です。」

ーホームページで働き方の多様性を意識していると拝見しましたが、それはなぜですか?

滝澤「うちの会社は女の社員さんがほとんどで、年代は下は20代〜上は80代の方までいるんですけれど、女の人はライフステージが変わって、独身から結婚してお子さんが生まれて子育てしながら働いている方もいますし、お子さんの手が離れてしっかり働けるようになったりして生活スタイルが年齢や家庭の事情によって変わることが多いです。

仕事にかけられるエネルギーがその時々で変わるので、そういう意味で生活スタイルに合わせて働き分けられるようになっていると楽かなと思います。

あんまりストレスになっちゃうと仕事も頑張れなくなるし、女の人って頑張ってくれることが多いので生活の負担にならないような働き方の時期があってもいいのかなと思い、雇用している方は多種多様な働き方です。

会社側も営利団体なので、カーテンだと季節によって注文がある時とない時の差が激しく、注文がないときはお休みをしていただくことが出てきたり、逆に忙しい時期はがっつり残業してもらわなきゃいけない時があります。

季節要因によって変動が激しい業種なので、休む時は休んで頑張る時は頑張るといったスタイルで働いていただけると、閑散期と繁忙期の落差ともうまくマッチして、会社としても助かります。」

ー働いている方のほとんどが女性ですが、その理由は何ですか?

滝澤「私が女だからって言うのも大きい。扱うカーテンは生地が柔らかいものですし、ミシンを使う仕事の性質上女性が馴染みやすいというのはあります。

男性の方は長い時間を一律で働くのが一般的ですが、女性の方は多様な働き方を求めている方が多いので、女性が集まりやすいというのはあるかもしれないです。」

ー会社経営で意識していることは何ですか?

滝澤「数々の失敗を繰り返してきたんですけど、やっぱり社員さんといっぱい話すこととかコミュニケーション取ることですかね。まだまだ全然足りてないですけどね。」

ーどんな時にモチベーションが上がったりやる気が出ますか?

滝澤「やっぱり1番はお客さんや社員さんにすごい良かったって言って頂けることです。
他には、社員さんが楽しそうに働いているのを見たとき、協力して働いてるのを見たとき、成長してくれているのを実感したときは凄くモチベーションが上がります。
仕事がうまくいったその都度、また頑張ろうと思いますね。」

心の在り方について

ー自己肯定感の保ち方、上げ方ってどう思われますか?

滝澤「私は小さい頃、自己肯定感が低かったんです。両親にもそうやって育てられたし、だめだ、まだまだだって父親に言われることが多かったので。
いつか抜け出せる時も来るからあんまり深く考えすぎない方が良いと思います。あんまり早々と自己肯定感が高すぎても難しいところがある気がします。自己肯定感低くて悩んできたからこそ頑張って来られたっていう人もいるので、そのバランスかなと思っています。
逆に自己肯定感高すぎて、それ勘違いですけど…みたいなことになっちゃうのも危ないし。(笑)
低いことも悪いことばかりじゃないし、高すぎて成長が止まってしまうようでも困るし、バランスが必要だと思います。一番は『自分を客観視できる目は持っておこう』と。これを『離見の見(りけんのけん)』と言うらしいです。
離れたところから見たら自分のことって解かるじゃないですか。そっちの方が大事かも。これが出来る様になったらすごく良いと思っています。
少し離れたところから自分を眺めて、褒める時は思いっきり褒めて、まだまだだぞって時は自分で自分を励ますことが出来れば、自然と自己肯定感を持てる様になれるんじゃないかな。」

ー自己肯定感が低かった昔と比べて、今ご自身が変わったなと思うことは何ですか?

滝澤「前より自分のことが好きになりましたね。前は自分のことが嫌いでしたから。欠点も含めた自分って人間が少しずつ好きになれてきたかな?という段階ですけど・・・。これからもっと好きになりたいな。」

若者へのエール

ー若い時にしておいた方が良いことは何ですか?

滝澤「目標はなくてもいいと思いますよ。その時目標がなくて自堕落な生活をしても。目標なんてなくていいよって言ってあげてください。眠くてしょうがない時期もあるじゃないですか!高校生の時とかそういう時期は大人になっちゃったら味わえないから。

いつか何かやりたくなるから、その時が来たらで、焦らなくていいですよ。好きで好きでどうしようもないことがあったとしたら頑張ってみてと応援したいです。
その子によって違うので、親の言うことはあんまり聞かなくていいと思う。(笑)
親の思い込みって事もあるからあんまり思いつめなくても。親の時代とこれからの時代は大きく変わるしね。

できればいろんな人の話を聞きに行くとか、教えてもらいに行くとかそういうフットワークの軽さや、人に対してなんでも良いけれど、好奇心は持ってほしいなと思います。」

ー若い人が努力ができるようになるにはどうしたらいいですか?

滝澤「努力ができるようになるには困ることですね(笑)
自分でいろいろやってみて失敗して、窮地に追い込まれると必死になるわけです。なんとかしないといけないからとにかくやるしかなくなるんです。」

ー追い込まれるってことですね?

滝澤「そうですね。その時は困って必死になっても、困ったと思いすぎない方がいい。意外とどうにかなるし、周りも助けてくれるから!そういうことをこれからの若い世代の人には教えてあげたいなと思います。」

今後の展望

ーインテリア以外で今後やってみたい事業はありますか?

滝澤「最終的には『心』を扱う仕事をしたいです。今までカーテンとか雑貨といった『物』を扱う仕事をしてきているんですけど、今取り組んでいるのは日々の習慣を改善するとか、心にゆとりを持つといった『心』にコミットした取り組みです。

そういった取り組みはインテリアにも寄与できるところがあると思うんです。今までリフォームしたりとか模様替えをするサポートをさせて頂いた時に、あんまり習慣的な目線でサポート出来ていなかったと思っています。

よりカッコよくとか、より素敵にというサポートの仕方はあっても、お客様の生活習慣を改善するとか、心を豊かにするといった活動はあんまりやってきていなかったと思うんです。
時代は大きく変わってきていて大抵の人は大抵のものを持っていますし、車にしても家にしても新しいものをガンガン買い替えるという時代じゃなくなってきてると思うんです。

お金の問題ももちろんあるかもしれないですけれど、私達が若かった頃のバブルの時代とは違って、物であんまり満足しない時代になっているというのを実感しています。物が売れなくなってきているっていう実感もありますが、物がいらないというか、物をただ所有することに関しては足りてる気がします。
そうではなく別の満足感とか充足感とか幸福感を、人は求め始めている気がしているんです。

そういう時に商売を変えるのではなく、同じ仕事をしつつ、違う価値を提供していく必要があるかなと考えた時に行き着いたのが、よりよい習慣づくり、より良く、幸せに生きるということを提供することだったんです。
最終的にはそういった内容の仕事をインテリアや内装と絡めてやっていきたいなと思っています。

お客さんに対してだけでなく、社員さんに対してもそういったサービスを同時に提供できるような会社にしていきたいです。
社員さんの心と体を健康に保つことが、結果的に長く健康的に働いてもらえることにつながりますし、会社にとっても社員さんにとってもお互いハッピーなれる職場の形なんじゃないかな?という気がしています。」

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