引き継いだ家。。どうしたらいいの?を古民家Rebornプロジェクトから振り返る

現場-2022年11月の作業後の集合写真
インテリア

日本での空き家の多さは社会的な課題となっています。
データから見てもこの20年間で空き家の数は(448万戸→820万戸)、約1.8倍に増えています。
この記事を読んでいるあなたも、親から引き継いだ家をどうしたらいいのか分からないけど、売却はしたくない。そんな風に感じられているのではないでしょうか?

ココクラRebornプロジェクト

ココクラでは築99年の古民家を活用するべく、「ココクラRebornプロジェクト」を実施しています。
これまでの記事はこちら
【築99年】古民家Rebornプロジェクト〈その1〉―「残したい・・・。でも、どうしたらいいのか?」
【築99年】古民家Rebornプロジェクト〈その2〉―「困りごとは何ですか?」
【築99年】古民家Rebornプロジェクト〈その3〉―片付けスタート
【築99年】古民家Rebornプロジェクト〈その4〉―キッチンのお片づけ―
【築99年】古民家Rebornプロジェクト〈その5〉―不要な布団は急いで処分を!!放置は厳禁✖✖✖―
古民家Rebornプロジェクト<番外編>-リノベーション現場に潜入編

概要

「ココクラRebornプロジェクト」で活用しようとしている古民家は今年で築99年。
古くから続く酒屋の店舗・倉庫として使われていましたが昨年お店を占めて今はMさんご夫妻が生活をしておられます。
現場-古民家の正面写真

プロジェクトの体制

現在、「ココクラRebornプロジェクト」は、5人体制でプロジェクトを進めています。

滝澤麻子
ココクラを運営しているラジエルの代表取締役。幅広いコネクションを活かして、「ココクラRebornプロジェクト」に一人でも多くの方に携わっていただけるよう尽力しています。現在ラジエルは、オーダーカーテン製造販売とインテリアデザイン工事、生活雑貨販売を事業にしていますが、将来的にリノベーション事業にも進みたいと考えています。
滝澤麻子の写真

滝澤歩
17年間、イギリスのロンドンで、インテリアデザインなどの仕事をしていました。
「ココクラRebornプロジェクト」のリーダーです。

トトノエ堂
個人・法人問わず片付けに関する相談やサポートをしている会社です。
「ココクラRebornプロジェクト」では、古民家に眠っている大量の物品の片付け作業の中心を担っています。
トトノエ堂のロゴ

家主であるMさん
Mさん夫妻の奥様には、古民家に眠っている物品の残す・残さないの判断をしていただいたり、トトノエ堂さんの片付けのサポートを行っています。

古民家を活用するには

最近では、古民家を活用したおしゃれな飲食店やカフェ、企業としてのサテライトオフィスや雑貨屋さんなど、様々なことに活用されている例をメディアから目にします。
そうなると皆さんも思ったことがあるでしょう。
「うちの空き家も活用できるのではないか?」

しかし、古民家の活用はそう簡単なことではありません。
リノベーションのスキル、活用してくれる事業者を探す、自治体の協力を得る、補助金の活用、費用の捻出など活用までに必要な工程やスキルは数えきれないほどあります。

実際に、古民家の活用を目指しても正しい指南書があるわけでもなく、途方に暮れてしまうでしょう。
そんな古民家活用の現状で、ココクラはモデルケースを作るべく「ココクラRebornプロジェクト」を進めています。

「ココクラRebornプロジェクト」は、古民家活用コミュニティになって欲しい

「ココクラRebornプロジェクト」では、築99年の古民家を活用すべく準備を進めていますが、真の目的はそれだけではありません。

古民家活用の相談窓口になりたい

実際に私たちの「ココクラRebornプロジェクト」を始める際に強く感じたこと。
それが、
「こんなことがしたい。あんなことがしたい。だけどどうしたらいいのか分からない。」
ということでした。

まずは誰に聞いたらいいのか。どんな作業が必要なのか。いくら費用がかかるのか。などなど。
たまたまインテリアデザインの経験があるメンバーがいたので、段取りをして進められていますがこれは当たり前ではありません。
そんな時に、古民家を活用している、活用するために準備をしている、そんな人たちの話や経験を聞けることってすごく重要だと思うんです。
私たちも皆さんのアイデアを聞くことができるのを楽しみにしています。

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(※相談料は一切発生しません。ぜひ一度お話ししましょう。)

大事なのはまず「聞く」こと

古民家活用を始める際に、悩みは尽きません。

  • どんな作業が必要なの?
  • どのくらいの期間がかかるの?
  • 工事業者さんの作業範囲
  • 自身での作業範囲
  • 工事業者さんへの見積もり・相談にお金はかかるの?
  • 小動物の対処は?
  • 解体した方がいいの?
  • 片付けで出たゴミはどう捨てたらいいの?

いくつか例をあげましたが、それぞれのお宅の地理的な要素、住んでいた人の属性によって必要な準備は全く変わってきます。
上記のお悩みでも、それ以外でもお悩みの方はぜひ一度ココクラへご相談ください。

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私たちが心配していたこと

「ココクラRebornプロジェクト」を始める前、私たちが心配していたことは3つでした。

  • 雨漏りはしていないか?
  • 小動物が住み着いていないか?
  • 寒さ対策について
雨漏りがあったら…

雨漏りがあった場合、屋根や壁、床が修復が難しい状況になってしまいます。
建物にとってそれらは命ともいえるので古民家活用どころではないのです。
だから…
実際に建築士の方に来ていただき、雨漏りをしている箇所がないか確認してもらった結果、疑わしい箇所は見つかりませんでした。

小動物の被害

人が住んでいない家は、小動物の心地よい棲家です。
アライグマ、ハクビシン、たぬき、ネズミ、小動物ではないですがハチなどなど。
そうなったら、糞尿の具合によっては修復不可能な場合もありますし、害虫駆除のプロに相談する必要も出てきます。
実際に「ココクラRebornプロジェクト」でも大量の長年の使っていない布団の隙間にネズミが巣を作っており処理には1日を要しました。
詳しくはこちら
とはいえ、最悪の事態にならなかったのは幸いでした。

寒さ対策

現在生活をしているMさん夫婦のお話を聞くと、「寒い」という言葉をしきりに口にされています。
この部分は、断熱性能や、隙間風の問題ですので対策はプロに任せる予定です。

「ココクラRebornプロジェクト」の目指す場所

「ココクラRebornプロジェクト」での今回のお宅では、様々な活用案を模索しています。

  • バル
  • オフィス
  • 飲食店

以前は酒屋の蔵として使われていた広い倉庫では、

  • ヨガ教室
  • 結婚式の2次会会場

などなど。様々な方が現場に来てくださって夢は膨らみ続けています。
酒屋の倉庫として使われていた蔵

実際に進めてみて思うこと

たくさんの方の協力を得て、第一歩を踏み出した「ココクラRebornプロジェクト」ですが、これからまだまだたくさんの方の協力が必要だと実感しています。
構想が行き詰まった時に、色々な目線からアドバイスをいただくことで救われたことが何度もありました。
私たちに限らず、皆さんも困ったこと、行き詰まっていることがあったらぜひ周りに相談してみてください。

現状の課題

ものを捨てる・捨てない

トトノエ堂さんにもサポートしていただきながら、片付けを進めていますが築99年ということもあって、物品の数が尋常ではありません。
その中でも、残す・残さないを決めることに非常に時間がかかるのです。
両親がいらっしゃる皆さんは分かるかもしれませんが、私たちにとっては捨てるものでも、両親からすると思い出の詰まった大事なものが多く残っています。
現場-片付けの中で出てきた屏風の写真

ゴミの処理

通常の燃える・燃えない、その他のゴミは街のルールに従って捨てればいいですが、その他に処分料のかかるゴミなども多くあります。
私たちは下記のように対応しています。

酒屋時代の未使用の景品や古道具など

近辺の古道具を取り扱っている事業者様に引き取っていただいています。
現場-未使用の景品

未使用のタオルなど

近辺のリサイクルショップ屋さんに引き取っていただいています。
現場-未使用のタオル

何回か使ってはいるが綺麗なタオルなど

犬や猫の保護施設に引き取っていただきました。

木箱

知り合いの方で、薪ストーブで燃やすのに使いたいという方にお渡ししました。
現場-木箱の写真

片付け作業

夢を持って始めた「古民家Rebornプロジェクト」でしたが、実際は片付け作業が果てしないです。
全体の進捗としても今は5%くらいかなというくらい。。
地道に続けるほかありませんが、片付けの大変さを実感しています。
現場-片付け作業中の写真

2023年の目標

2023年は、「古民家Rebornプロジェクト」を古民家活用に興味がある人のコミュニティとして活用してもらうことです。
興味のある方はぜひお問い合わせください。
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滝澤歩より

「私も、古民家活用には大きな課題を感じています。
自分が上の世代から引き継ぐ家を、簡単に売却するのも難しいですし、かといって活用するのも難しい。
考えることは尽きません。
課題が多い一方、自分たちの手を使ってリノベーションをすることで、愛着が湧いたり、よりイメージに近づけることができますし、古民家の独特の雰囲気は新しく作ることはできないので貴重です。
たくさんの人の手を借りたり、知識や経験を共有してもらうことで心が軽くなったり、少しずつ目標に近づいていきましょう。
現場-2022年11月の作業後の集合写真

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