【簡単これだけ】自分の家を大正ロマン風の内装にする5つのポイント

インテリア

和と洋が入り混じる大正時代。この頃の趣を「大正ロマン」と呼ばれています。最近では身近な場面では見られなくなっていますが、テレビや映画や、昔ながらの喫茶店、歴史的な建造物などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
昨今では大正ロマン漂う観光スポットや飲食店も人気を博しています。

シックと華やかさが混ざり合いノスタルジックで大人の雰囲気が溢れ、訪れる人を一気にその世界観へと誘い込む大正ロマンインエリア。

ここでは、大正時代にタイムスリップしたかのような大正ロマン風の内装にする方法をお伝えします。

大正ロマンとは?

大正ロマン風の内装を取り入れるためには、まず初めに大正ロマンとは何か、由来や時代の背景を知りましょう。
大正ロマン風の時計の写真

大正ロマンを一言で言い表すならば「和洋折衷」です。

大正時代は明治と昭和の間で、わずか15年で幕を閉じましたが、その間に国内外が激動に変化し、”大正文化”と後に呼ばれる文化が確立された時期でした 。
日本では2度の戦(日清・日露)に勝ち、帝国主義の国として欧米列強とも対等に肩を並べるようになりました。その後、日本は第一次世界大戦に参戦し、またもや勝利の側につき国中が賑わった時代だったのです。
しかしその後、第一次大戦後の恐慌や関東大震災など世情が不安定になり、光と影の明暗がはっきりと分かれた時代となりました。

そんな中、西洋文明を自分たちの物にしようと積極的に取り入れ、かつそれを真似するだけでなく日本文化・日本人らしく取り入れていこうという動きがありました。それまでの日本の伝統文化と西洋文明を融和させたということです。

この魅力溢れる時代こそが大正ロマンであり、現在もなお人気を誇る文化なのです。

大正時代と他の時代の違いを考える

近代の日本には、昭和レトロ、昭和モダン、明治ハイカラなどそれぞれの時代を表現した呼ばれ方があります。

昭和レトロや昭和モダンは、大正ロマンのインテリアよりも近代的で、全体的に洋風のインテリアを取り入れたイメージ。昭和は哀愁ただようノスタルジックな雰囲気がありつつも、無機質なコンクリートを使用した建物やインテリアが好まれる時代になっていきました。

明治ハイカラは、昔ながらの日本の装いに西洋のテイストが入り始めた頃で、今回の記事のテーマである大正ロマンへとつながるための重要な時代のスタイル。ハイカラは明治時代に着物から洋装へと転換した時に高襟(ハイカラ―)スタイルが流行したことから生まれました。
そんな明治と昭和の間で確立した、和と洋が混ざり合う、魅力溢れる独特の世界感が「大正ロマン」なのです。

大正を感じさせる眼鏡とフィルム写真とノートが机の上に並んでいる写真

大正ロマンインテリアとは?

大正時代の建物は、和と洋が入り混じっているというのが最大の特徴です。日本政府は官公庁や学校、東京駅などといった公共の建物に洋館風のものを多く採用しました。

その一方で、一般向けの住宅では洋風建築を模した建築を建てるようになり、客間は洋風、奥に入り生活の場は和風という和洋折衷のスタイルが登場していきました。
また、和風建築の内装に洋風の建具や家具を組み合わせるという動きがあったのです。
シンプルに言うと畳の上で正座していた生活から椅子のある生活が入り混じったスタイルへと移り変わって行きました。

そのような背景から、和の空間に洋風のテーブルや椅子、ソファーなどを取り入れ、木製でダーク系の色の建具、それからガラスでできたランプシェードをインテリアに置くようになりました。
このようなスタイルが大正ロマンインテリアと呼ばれています。

大正ロマン風内装作り5つのポイント

和洋折衷の独特な世界観がある大正ロマンスタイルを作りだすには、配色・素材・柄・家具・建具・証明にこだわってお部屋作りをするのがポイントです!

ここでは、お部屋の雰囲気を一気に大正ロマン風へと変貌させるポイントをご紹介します。

ポイント1 配色

まず室内の建材(木)のカラーです。柱・梁・窓枠・建具は濃い茶色を使用し、明るい木の塗装では避け、使いこまれたようなしっとりとした艶がある塗装で上品な印象に、艶のない塗装で少しカジュアルな印象になります。
家具の木の色はその塗装色に合わせたものを選び統一感を出します。

次に室内のアクセントカラー(差し色)です。アクセントカラーには原色ではなく淡い色やくすみのある明度を落とした色味を選びます。当時のポスターやマッチ箱をイメージしてください。
色数を増やしすぎるとに落ち着きがなく子供っぽい印象になってしまうため、色を使う場合はイスやソファーの座面、ラグ、絨毯など限定した場所に使うことで雰囲気を損うことなく全体的に統一感が生まれます。

ポイント2 素材

木・ガラス・布は大正ロマンには欠かせない素材です。
木は天然の木(無垢)を使用し先述した通り濃い茶色の塗装にします。
そして大正ロマンインテリアには照明や窓・建具などいたるところでガラスが使われています。
代表的なものが当時流行したステンドグラスです。アンティークガラスや乳白ガラス・飴ガラス・装飾ガラスや結霜ガラスを格子や窓・壁・家具にはめ込んでみましょう。光が当たる場所に使えばより一層ガラスの美しさが際立ちます。

ポイント3 柄

椅子やソファー・カーテン・絨毯などの布製品に柄物を取り入れるのも大正ロマン時代には流行しました。
大正時代に流行した「銘仙柄」や植物柄や市松模様・矢羽根柄などをお部屋に取り入れます。着物の柄をイメージしてみてください。お部屋の中にそのような柄を取り入れるのも大正ロマンの雰囲気にグッと近づきます。

ポイント4 家具・建具

家具は必ず木製を選択しましょう。脚が華奢なものや曲線を描いているものは、大正ロマンのイメージにピッタリです。
そして建具は格子窓に腰壁が大正ロマンの代表です。腰壁とは腰の高さより下の位置に設置される壁のことで汚れやキズを防止する目的があり、こちらも当時流行しました。腰壁も全体の木材の色と統一しお部屋に付け足してみましょう。DIYとしては少し上級者向けですが部屋の雰囲気は一気に大正ロマンに近づきます。

ポイント5 照明

照明は、乳白ガラスや装飾ガラスのシェード(傘)付きアイアン照明やシェード部分に和柄が入った照明にすると、部屋の雰囲気は一気に大正ロマンの世界へと変わると思います。

まとめ

いかがでしたか?ここまで、大正ロマン風の内装にするポイント4つをお伝えいたしました。

  • ポイント1 配色
  • ポイント2 素材
  • ポイント3 柄
  • ポイント4 家具・建具
  • ポイント5 照明

大正ロマン風の内装にするポイント1〜5を実行していただくことで、今のお部屋とガラリと雰囲気を変えることができ、気持ちを新たにすることができるでしょう。
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